中古住宅を未来へつなぐ ― リエラエステートが描く“循環型住まい”のカタチ

日本の住宅市場は、長らく「新築神話」とも呼ばれる文化のもとに発展してきました。
国土交通省の調査によれば、日本における住宅ストックの平均築年数は約32年であり、欧米諸国の平均が50年以上であるのに比べて著しく短いとされています。
この背景には、戦後の高度経済成長期における住宅不足の解消や、所有=新築という価値観が根強く残ってきたことが挙げられます。

例えば、国土交通省「中古住宅流通・リフォームトータルプラン」(2012年)では次のように記されています。

「日本では住宅が一世代で建て替えられる傾向があり、資産としての住宅の位置づけが十分に確立していない。」

すなわち、住宅を「消費財」として扱う傾向が長年続いてきたのです。
しかし今、人口減少・高齢化・環境負荷の問題を背景に、住宅を“つなぐ”という新しい価値観が求められています。

■ 時代は「建て替え」から「循環」へ

全国で約1,000万戸に迫る空き家の存在は、社会的課題となっています。
その多くは、適切な維持管理や再生の機会を失い、地域の資源として活かされていない現実があります。
新築を建て続けることよりも、既存の住宅を活かす方向へとシフトすることは、資源循環やCO₂削減の観点からも極めて重要です。

欧州では古い建物を修繕しながら長く住み継ぐことが当たり前となっています。
私たちリエラエステートは、その発想を横浜のまちづくりにも取り入れ、「循環型住まい」という考え方のもとで買取再販事業を展開しています。

■ 買取再販が担う“価値の再構築”

買取再販とは、築年数の経過した住宅を買い取り、リノベーションを施した上で再販売する仕組みです。
私たちが大切にしているのは、単なるリフォームや表面的な改修ではなく、「その住宅が持つ本質的な価値」を見極め、再構築することです。

例えば、耐震性能や断熱性能の向上、配管・電気系統の見直しといった基本性能の確保に加え、
現代のライフスタイルに合う間取り設計や素材選びを行い、デザインと機能を両立させています。
これにより、住宅が再び“資産”として社会に循環していく仕組みを作っています。

■ “残す”という選択 ― ストーリーのある再生

再販に携わる中で感じるのは、ひとつとして同じ家はないということです。
築年数の経った家には、住まい手の思いや時間の積み重ねが刻まれています。
私たちは、それらを単に取り壊すのではなく、「残す価値」を見出すことを重視しています。

古い梁や欄間、木の風合いを残しつつ、現代的な機能を加える。
そうした再生には、かつての持ち主の記憶を未来へとつなぐ力があると考えています。
住まいが“人の想いを受け継ぐ場”であるという認識こそ、リエラエステートのリノベーションの根幹です。

■ 人・自然・社会をつなぐ「循環型住まい」

私たちが目指すのは、単なる中古住宅の再販ではなく、
地域の職人や工務店と協働しながら、地元経済や環境にも貢献する「地域循環型の住まいづくり」です。
一軒の住宅再生が、地域の空き家を減らし、次世代へ住環境を引き継ぐ礎となる。

リエラエステートは、横浜という地域に根ざし、
「人と自然、そして社会が共に循環する未来」を、ひとつひとつの再生住宅を通して形にしてまいります。

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